株価急落と円高に不安?長期投資家が知っておきたい相場のサイクルと心構え

最近、ニュースやSNSなどで「株価の急落」「円高ドル安」が目立つようになってきました。
私は今、インデックスファンドの積立を始めたばかりですが、こういった動きはとても気になります。
実際に相場は下がっているので、報道内容は間違っていません。
ただ、テレビやネットの情報はやや過剰に“不安を強調するような雰囲気”があるように感じます。
視聴率や再生数を狙うという側面もあるのでしょうが、投資初心者としては不安をあおられるような印象を受けます。
個別株に投資している方であれば、損切りやポジション整理を考える局面なのかもしれません。
しかし、私のようにインデックスファンドの積立を中心にしている場合、「どう冷静に受け止めるか」が大切だと思うのです。
株式相場には「4つのサイクル」がある
株価が下がると、「まだまだ下がるんじゃ…」と不安になりますよね。
逆に上がっているときには「もっと上がりそう!」と期待してしまう。
これは人間の心理としてごく自然な反応なのだそうです。
実際、株式市場には次のような「4つの相場サイクル」があるとされています。
- 金融相場
景気が悪化して中央銀行が利下げや金融緩和を行い、お金が市場に流れ込むことで株価が上昇。 - 業績相場
金融緩和の効果で企業の業績が回復し、それに連動して株価がさらに上昇。 - 逆金融相場
景気過熱やインフレ懸念で金融引き締め(利上げ)へと転じ、株価が下落し始める。 - 逆業績相場
企業業績も鈍化・悪化し、株価がさらに下落する局面。
こうしたサイクルは数ヶ月〜数年単位で循環しているもので、
短期的なニュースだけを見ていると気づきにくいかもしれませんが、長期の視点では非常に大切な考え方です。
人間心理は「未来を勝手に予測」してしまう
面白いのが、株価が下がっていると「まだ下がるだろう」、
逆に上がっていると「もっと上がるかも」と思い込んでしまうこと。
これは心理学的にはプロジェクション・バイアスと呼ばれ、
「今の状況がこのまま続くだろう」と無意識に思ってしまう人間の習性です。
加えて、プロスペクト理論という概念もあります。
これは「人は損失のほうを強く意識してしまう」というもの。
同じ1万円でも「得する嬉しさ」より「損する怖さ」の方が心に残りやすいという、人間の傾向を表しています。
投資は感情との戦いでもあります。
冷静な判断をするには、こうした心理のクセを知っておくこともとても大切だと感じます。
積立投資は「続けること」が最も大事
私のように、少額からインデックスファンドを積み立てている場合、
目先の相場に惑わされずに「続けること」を優先するのが基本とされています。
ドルコスト平均法の強みは、価格が安いときに多く、価格が高いときに少なく買えること。
つまり、今のように相場が下落している局面こそ、積立のチャンスとも言えます。
実際、ここまで株価が下がってくると「下がりすぎじゃない?」と思う部分も正直あります。
そこで最近、「来月は少し生活費を引き締めて、追加で投資をしてみようかな?」という気持ちが出てきました。
もちろん、生活防衛費を確保しながら、無理のない範囲で検討していくつもりです。
まとめ:不安に流されず、冷静な視点を持とう
投資初心者にとって、株価の急落や為替の変動は大きなストレスになるものです。
でも、相場には波があるのが当たり前であり、今の状況もサイクルの一部にすぎません。
不安をあおるような情報には適度な距離を置きつつ、
自分が選んだ「積立投資」という方法を信じて続けることが、きっと将来の結果につながると思っています。